不安障害

だいたい15%の子どもが成長していくときに不安障害の症状が出てしまうと言われ、分離不安もこのうちの一つに入ります。
不安障害というのは数多くあり、分離不安だけでなく、パニック障害強迫性障害・特定恐怖症・恐怖障害・急性および外傷後ストレス障害が挙げられます。
治療はできる限り早いうちに開始するのがベターで、重症化する前に解決することが大事です。
分離不安障害の治療というのは、症状の現れた年齢に即した治療が必要です。
家族療法や遊戯療法、そして認知行動療法薬物療法などといった方法を取り入れる形で治療を行います。
遊戯療法に関しては、3歳から12歳までの子どもにひときわ効き目のある治療で、遊びを通じて気持ちを抑制したり他者との関係の築き方に関して覚えていくことができます。
遊んでいると子どもの発達具合を捉えることができて、子どもの心ではどういう葛藤が起きているのかを見極めることが可能になります。
認知行動療法とは、ついつい物事を悪いほうに受け取りやすい子どもを解釈することから開始します。
一般的な人と同じではない思考回路になっているものを、正しくさせることが目的です。
悲観的に物事を捉えるような頭から、肯定的に考えられるように影響を与えてくれます。
家族療法と呼ばれるものは、分離不安障害の子ども以外にも、影ながら応援している家族にも関わってくるものです。
家族関係を良好な状態にするための治療で、子どもを基準に家族みんなをまとめて一つの集団とし、相互治療を行って効果を増していきます。
薬物療法とは、抗不安薬を用いて治療するやり方となります。
治療はすぐに終わらせようとするのではなく、正常になるまで地道に継続することが大切です。